こんにちは
国民民主党埼玉県第4区総支部、朝霞市、新座市、志木市、和光市の衆議院予定候補のあさの克彦です。
本日は、一部の方々がご存じなのか、皆さんが共有しているかというのはなかなか想像ができませんが、「2025年問題」と「レガシーシステム」についてお話をさせていただきたいと思います。
2025年問題というのは、いわゆる団塊の世代の方々が全員後期高齢者、75歳以上になってしまうという課題です。
そしてレガシーシステムというものについて。
レガシーというと「伝統的な」というような意味でプラスのイメージで使われることが多い言葉ではありますが、ITの世界ではレガシーというのは古臭い慣習に従ったものというマイナスのイメージで使われることが多いそうです。
どういうことかというと日本の行政や企業などにある古い基幹システムが大きな問題を起こすことになるだろうと言われている課題であります。
簡単に言うと、古いシステムを使い続けていると世界の流れから置いていかれてしまうということです。
今の日本の状況で見ても、処理しなければいけないデータ量がどんどん毎日のように増えていっています。
こういったものに対応できなくなると、例えばシステム障害が起きてしまったり、あるいは時間的なロスが生まれてしまったりするということです。
更には、システムが古くなると、扱える人材の確保が難しくなっていくという問題も出てきます。
この問題が2025年問題と一緒に来ると言われています。
具体例で言いますと、私が20年以上前にIT企業に勤めていたとき、事務系のプログラムの中心的なもので使われていた「COBOL」 というプログラミング言語がありました。
これは1950年代に開発された言語ですが、このCOBOLという言語でシステムの基幹を作ると、いろんなものを後で追加していったとしても、大元がこの言語で作られていますのでCOBOLが扱える人が必要になります。
今でももちろんCOBOLはアップデートされているらしいのですが、今現在のITの主流の言語ではありません。
そして当然のことながら、処理速度に限界があります。
だからこそ本来であれば新しいものに変わっていかなければいけないのに、最初に作った基幹システムにこだわりすぎて、結局その大元から離れられなくなってしまいます。
どうなっていくかというと、処理速度が追い付かずシステム障害が発生したり、何か問題が起きたときに、プログラミング言語の主流ではなくなってしまった「COBOL」 を扱える人が少なくなり、対応が出来なくなってしまいます。
だからこそ古い基幹システムを刷新していかなければいけないということが今の課題です。
日本はIT技術において世界から2周も3周も遅れていると言われています。
様々な場面での意思決定を早くするためには、そのために必要な分析や、あるいはデータの処理を速くしていかなければなりません。
しかし、データ処理が遅いという課題が企業やそして何よりも行政の中に存在しています。
一番遅いのは政治です。
国会や地方議会を見ても、ほとんどがまだ紙ベースです。
必要な資料や様々なデータも、タブレット一つあれば全部見られる時代になっているはずなのに相変わらず分厚い資料が配られています。
どうしてでしょうか。
分からない人を基準に作るからです。
もちろん世の中の誰もが使うようなものであれば、ある程度の知識を真ん中に合わせることは必要でしょう。
しかし議会であるならば、一定の基準を設けてスキルを上げてもらい、どんどんブラッシュアップしていくべきです。
そうしていかなければどんどん立ち遅れていきます。
そしてその人達は自分達に合わせてもらっている間は一切新しいことを学ぼうとしなくなってしまいます。
古いものを大切にするのは良いことですが、古いものだけに守られた状態では世界から取り残されてしまいます。
これから先、経済的にも安定し、そして国民生活を豊かにしていくためには、やはり政治は率先してそういった技術を取り入れていく必要があります。
もちろんそのためにはその人材を育成することも必要です。
学校においてIT教育が始まっていますが、一方でITリテラシーのない学校の先生方がいたり、あるいはそもそもシステムということがわかってない方々が教えているうちは、いつまで経っても子供たちのITスキルは伸びていきません。
IT教育をするのでしたら本当の専門家が動画で配信すれば良いと思います。
学校の現場の先生方がそれぞれのIT技術を上げるよりも、よっぽど為になる授業が出来る人がたくさんいます。
そして究極的には本当に良い授業ができる人たちの動画を日本中の子どもたちが学べば良いのです。
そういったことを可能にするIT技術を取り入れていくためには、私は政治が率先してこのレガシーシステムの改正、つまり更新を早めていく必要があると思います。
そのためにはお金が必要になります。
このお金は積極財政で出していくしかないでしょう。
今のところまだ日本はMMTに基づいた積極財政が可能な位置にいます。
いずれインフレ率が2%~3%になれば出口戦略を打たなければいけませんが、その時には経済が良くなっていなければいけません。
だとしたらそこまでにできることは、必要な分野に徹底してお金を出すことだと思います
今、日本に必要なのは、ただお金を出すだけではなくて、末端まで行き渡る、レガシーシステムの改正のような必要なところに必要なお金をどんどん出していくという積極財政だと思います。
皆さん方も是非レガシーシステムと2025年の崖、この問題をちょっと検索してみていただければと思います。
あさの克彦でした
あさの克彦
国民民主党埼玉県第4区総支部長
昭和49年9月 北海道札幌市生まれ
元上田清司事務所 所長
元東京都議会議員